玉髓:静寂に宿る光 ― 神秘と清浄の宝石

玉髓(Chalcedony/カルセドニー)は、古代より「心を静め、真実を映す鏡」として人々に愛されてきた宝石でございます。その柔らかな光沢は、まるで月明かりのように穏やかで、見る者の心を優しく包み込みます。ラテン語「Chalcedonius」に由来し、古代ギリシャでは友情と絆の象徴として、東洋では心の曇りを清める浄化石として重んじられてまいりました。

Godfrey&cでは、この玉髓を「静かな情熱を宿す石」として位置づけ、中国の無形文化遺産に認定された伝統技法と融合し、現代的感性を添えて制作しています。

一つひとつの作品に込められた職人の手仕事は、まさに時を超える美の結晶です。


【玉髓とは】

玉髓は石英の一種で、無数の微細な結晶が層をなして形成される半透明の鉱物でございます。肉眼では見えないほど緻密な結晶構造を持ち、光が滑らかに反射する様は「静の美」の象徴とも言われます。


【玉髓と瑪瑙(Agate)の違い】

玉髓と瑪瑙は兄弟のような関係でございます。どちらも石英の微細結晶から成りますが、瑪瑙は縞模様を持ち、玉髓は均質で滑らかな半透明質を特徴といたします。瑪瑙が「語る石」だとすれば、玉髓は「黙して語る石」。静かな存在感と深みのある光沢が、成熟した美意識を持つ人々に選ばれ続けてきた理由です。

 

【玉髓の色と種類】

玉髓は自然が生み出す豊かな色彩を持ち、色ごとに異なる意味と力を宿しております。

 

・白玉髓(ホワイトカルセドニー)― 純粋・清浄・新しい始まり

・青玉髓(ブルーカルセドニー)― 穏やかさ・癒し・知性

・緑玉髓(クリソプレーズ)― 希望・繁栄・心の再生

・粉紅玉髓(ピンクカルセドニー)― 愛と優しさ

・赤玉髓(カーネリアン)― 活力・情熱・成功

・黒玉髓(ブラックカルセドニー)― 決意・守護・静かな強さ


それぞれの色合いが人の心を映し出すように、玉髓は「内なる感情を静かに整える石」としても知られております。


【玉髓の希少性】

玉髓の中でも特に高価で希少とされるのは、発色が均一で透明度が高く、内包物がほとんどないもの。なかでも「南紅(ナンホン)」は、最も貴重で美しいとされる玉髓の一つでございます。深紅の色合いは「血色瑪瑙」とも呼ばれ、古代中国では皇族の護符や聖具として珍重されました。南紅は、Godfrey&c創設者が最も心惹かれる宝石のひとつでございます。

 

【玉髓を纏うということ】

玉髓は華やかではありませんが、内側からにじみ出る上品な光を放ちます。それは、成熟した感性を持つ人だけが感じ取れる「静かな贅沢」。Godfrey&cでは、花絲細工・錾刻・琺瑯などの伝統技法を組み合わせ、東洋の雅と現代的な洗練を融合させたジュエリーを制作しております。


【結び】

玉髓は「静寂の美」を宿した石。

時を経ても色褪せることなく、心に安らぎと強さを与えてくれる存在でございます。Godfrey&cは、この玉髓の内なる光を、現代を生きるあなたの人生へと優しく映し出します。

 

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