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ネオン・コバルトブル— パライバトルマリン
東洋の雅が静かに息づくこの世界において、ひときわ異彩を放つのが「パライバトルマリン」。その鮮烈な発色と稀少性ゆえ、まるで光を秘めた小宇宙のように私たちを魅了いたします。本稿では、産地・価値・歴史・そして当ブランドにおける位置づけについて、最も敬意を込めて紹介いたします。 1. 産地と地政学的背景 この鉱石物語は、1980年代末、ブラジル北東部・パライバ州(Paraíba)で採掘された銅を含むエルバイト系トルマリンに端を発します。この地名にちなんで「パライバトルマリン」の名が誕生。原産地は、 ブラジル(主にパライバ州/リオグランデ・ド・ノルテ州) その後、ナイジェリア・モザンビークでも類似の含銅トルマリンが発見されました。 特にブラジル産、なかでも旧鉱山「サン・ジョゼ・ダ・バターリャ」産は、採掘量が著しく減少し、現在ではほとんど流通がないとされております。この希少性が、産地としての尊格を一層高めております。 2. 特徴と光彩——銅(Cu)による“電気色” パライバトルマリンが唯一無二である所以は、その銅含有量に起因いたします。銅を含んだ結晶構造が、他のトルマリンには見られない「ネオン・ブルー/ターコイズ・ブルー」あるいは「グリーン〜ブルー」の鮮やかな発色を生み出します。さらに、色の鮮明さ(彩度)、透明度、産地、サイズといった複数要素が価値を決定。GIAによれば「色」が最も重要なファクターであり、クオリティの高いものは“青味が強く、透明度が高く、インクルージョンが少ない”とされます。 特徴を整理すると: 色:青~緑、特にネオンブルーが最高級。 色味が濃く、透明感・大きさが優れるものほど希少。 ブラジル産が産地として最高評価。 3. 価値と市場動向 かつて“カラーストーン”というジャンルが主流でなかった時代において、パライバトルマリンは1989〜1990年代に市場へ登場し、瞬く間に伝説となりました。今日では、最高級クラスのものは 1カラットあたり数千万円レベル に達することもあり、まさに「世界三大希少石」に肩を並べる存在とされます。モザンビーク・ナイジェリア産でも、色が淡くなる傾向があり、価値はやや抑えられます。 なお、産出量の減少と高級ブランドによる確保姿勢が相まって、価格の上昇傾向が加速しているという報道もございます。 4. 歴史と文化的意義 発見から僅か数十年という若い歴史ながら、パライバトルマリンはその鮮烈な色彩ゆえに世界のハイジュエリー市場で瞬く間に地位を確立いたしました。「ネオンの青」「電気を帯びたような輝き」といった比喩で語られ、従来のルビー・サファイア・エメラルドとはまた異なる“新世代のプリシャスストーン”として注目を集めております。ジュエリーに用いられる際には、「一瞬で視線を捉えるカラーストーン」として、ブレスレットやリングのセンターストーンにも起用されております。そのため、単なる装飾品としてではなく、「時を纏うアート」「秘められた光を持つ宝石」としての物語性も強く備えております。 5. Godfrey&c におけるパライバ活用とブランド位置づけ 私ども Godfrey&c...
ネオン・コバルトブル— パライバトルマリン
東洋の雅が静かに息づくこの世界において、ひときわ異彩を放つのが「パライバトルマリン」。その鮮烈な発色と稀少性ゆえ、まるで光を秘めた小宇宙のように私たちを魅了いたします。本稿では、産地・価値・歴史・そして当ブランドにおける位置づけについて、最も敬意を込めて紹介いたします。 1. 産地と地政学的背景 この鉱石物語は、1980年代末、ブラジル北東部・パライバ州(Paraíba)で採掘された銅を含むエルバイト系トルマリンに端を発します。この地名にちなんで「パライバトルマリン」の名が誕生。原産地は、 ブラジル(主にパライバ州/リオグランデ・ド・ノルテ州) その後、ナイジェリア・モザンビークでも類似の含銅トルマリンが発見されました。 特にブラジル産、なかでも旧鉱山「サン・ジョゼ・ダ・バターリャ」産は、採掘量が著しく減少し、現在ではほとんど流通がないとされております。この希少性が、産地としての尊格を一層高めております。 2. 特徴と光彩——銅(Cu)による“電気色” パライバトルマリンが唯一無二である所以は、その銅含有量に起因いたします。銅を含んだ結晶構造が、他のトルマリンには見られない「ネオン・ブルー/ターコイズ・ブルー」あるいは「グリーン〜ブルー」の鮮やかな発色を生み出します。さらに、色の鮮明さ(彩度)、透明度、産地、サイズといった複数要素が価値を決定。GIAによれば「色」が最も重要なファクターであり、クオリティの高いものは“青味が強く、透明度が高く、インクルージョンが少ない”とされます。 特徴を整理すると: 色:青~緑、特にネオンブルーが最高級。 色味が濃く、透明感・大きさが優れるものほど希少。 ブラジル産が産地として最高評価。 3. 価値と市場動向 かつて“カラーストーン”というジャンルが主流でなかった時代において、パライバトルマリンは1989〜1990年代に市場へ登場し、瞬く間に伝説となりました。今日では、最高級クラスのものは 1カラットあたり数千万円レベル に達することもあり、まさに「世界三大希少石」に肩を並べる存在とされます。モザンビーク・ナイジェリア産でも、色が淡くなる傾向があり、価値はやや抑えられます。 なお、産出量の減少と高級ブランドによる確保姿勢が相まって、価格の上昇傾向が加速しているという報道もございます。 4. 歴史と文化的意義 発見から僅か数十年という若い歴史ながら、パライバトルマリンはその鮮烈な色彩ゆえに世界のハイジュエリー市場で瞬く間に地位を確立いたしました。「ネオンの青」「電気を帯びたような輝き」といった比喩で語られ、従来のルビー・サファイア・エメラルドとはまた異なる“新世代のプリシャスストーン”として注目を集めております。ジュエリーに用いられる際には、「一瞬で視線を捉えるカラーストーン」として、ブレスレットやリングのセンターストーンにも起用されております。そのため、単なる装飾品としてではなく、「時を纏うアート」「秘められた光を持つ宝石」としての物語性も強く備えております。 5. Godfrey&c におけるパライバ活用とブランド位置づけ 私ども Godfrey&c...
玉髓:静寂に宿る光 ― 神秘と清浄の宝石
玉髓(Chalcedony/カルセドニー)は、古代より「心を静め、真実を映す鏡」として人々に愛されてきた宝石でございます。その柔らかな光沢は、まるで月明かりのように穏やかで、見る者の心を優しく包み込みます。ラテン語「Chalcedonius」に由来し、古代ギリシャでは友情と絆の象徴として、東洋では心の曇りを清める浄化石として重んじられてまいりました。 Godfrey&cでは、この玉髓を「静かな情熱を宿す石」として位置づけ、中国の無形文化遺産に認定された伝統技法と融合し、現代的感性を添えて制作しています。 一つひとつの作品に込められた職人の手仕事は、まさに時を超える美の結晶です。 【玉髓とは】 玉髓は石英の一種で、無数の微細な結晶が層をなして形成される半透明の鉱物でございます。肉眼では見えないほど緻密な結晶構造を持ち、光が滑らかに反射する様は「静の美」の象徴とも言われます。 【玉髓と瑪瑙(Agate)の違い】 玉髓と瑪瑙は兄弟のような関係でございます。どちらも石英の微細結晶から成りますが、瑪瑙は縞模様を持ち、玉髓は均質で滑らかな半透明質を特徴といたします。瑪瑙が「語る石」だとすれば、玉髓は「黙して語る石」。静かな存在感と深みのある光沢が、成熟した美意識を持つ人々に選ばれ続けてきた理由です。 【玉髓の色と種類】 玉髓は自然が生み出す豊かな色彩を持ち、色ごとに異なる意味と力を宿しております。 ・白玉髓(ホワイトカルセドニー)― 純粋・清浄・新しい始まり ・青玉髓(ブルーカルセドニー)― 穏やかさ・癒し・知性 ・緑玉髓(クリソプレーズ)― 希望・繁栄・心の再生 ・粉紅玉髓(ピンクカルセドニー)― 愛と優しさ ・赤玉髓(カーネリアン)― 活力・情熱・成功 ・黒玉髓(ブラックカルセドニー)― 決意・守護・静かな強さ それぞれの色合いが人の心を映し出すように、玉髓は「内なる感情を静かに整える石」としても知られております。 【玉髓の希少性】 玉髓の中でも特に高価で希少とされるのは、発色が均一で透明度が高く、内包物がほとんどないもの。なかでも「南紅(ナンホン)」は、最も貴重で美しいとされる玉髓の一つでございます。深紅の色合いは「血色瑪瑙」とも呼ばれ、古代中国では皇族の護符や聖具として珍重されました。南紅は、Godfrey&c創設者が最も心惹かれる宝石のひとつでございます。 【玉髓を纏うということ】 玉髓は華やかではありませんが、内側からにじみ出る上品な光を放ちます。それは、成熟した感性を持つ人だけが感じ取れる「静かな贅沢」。Godfrey&cでは、花絲細工・錾刻・琺瑯などの伝統技法を組み合わせ、東洋の雅と現代的な洗練を融合させたジュエリーを制作しております。 【結び】...
玉髓:静寂に宿る光 ― 神秘と清浄の宝石
玉髓(Chalcedony/カルセドニー)は、古代より「心を静め、真実を映す鏡」として人々に愛されてきた宝石でございます。その柔らかな光沢は、まるで月明かりのように穏やかで、見る者の心を優しく包み込みます。ラテン語「Chalcedonius」に由来し、古代ギリシャでは友情と絆の象徴として、東洋では心の曇りを清める浄化石として重んじられてまいりました。 Godfrey&cでは、この玉髓を「静かな情熱を宿す石」として位置づけ、中国の無形文化遺産に認定された伝統技法と融合し、現代的感性を添えて制作しています。 一つひとつの作品に込められた職人の手仕事は、まさに時を超える美の結晶です。 【玉髓とは】 玉髓は石英の一種で、無数の微細な結晶が層をなして形成される半透明の鉱物でございます。肉眼では見えないほど緻密な結晶構造を持ち、光が滑らかに反射する様は「静の美」の象徴とも言われます。 【玉髓と瑪瑙(Agate)の違い】 玉髓と瑪瑙は兄弟のような関係でございます。どちらも石英の微細結晶から成りますが、瑪瑙は縞模様を持ち、玉髓は均質で滑らかな半透明質を特徴といたします。瑪瑙が「語る石」だとすれば、玉髓は「黙して語る石」。静かな存在感と深みのある光沢が、成熟した美意識を持つ人々に選ばれ続けてきた理由です。 【玉髓の色と種類】 玉髓は自然が生み出す豊かな色彩を持ち、色ごとに異なる意味と力を宿しております。 ・白玉髓(ホワイトカルセドニー)― 純粋・清浄・新しい始まり ・青玉髓(ブルーカルセドニー)― 穏やかさ・癒し・知性 ・緑玉髓(クリソプレーズ)― 希望・繁栄・心の再生 ・粉紅玉髓(ピンクカルセドニー)― 愛と優しさ ・赤玉髓(カーネリアン)― 活力・情熱・成功 ・黒玉髓(ブラックカルセドニー)― 決意・守護・静かな強さ それぞれの色合いが人の心を映し出すように、玉髓は「内なる感情を静かに整える石」としても知られております。 【玉髓の希少性】 玉髓の中でも特に高価で希少とされるのは、発色が均一で透明度が高く、内包物がほとんどないもの。なかでも「南紅(ナンホン)」は、最も貴重で美しいとされる玉髓の一つでございます。深紅の色合いは「血色瑪瑙」とも呼ばれ、古代中国では皇族の護符や聖具として珍重されました。南紅は、Godfrey&c創設者が最も心惹かれる宝石のひとつでございます。 【玉髓を纏うということ】 玉髓は華やかではありませんが、内側からにじみ出る上品な光を放ちます。それは、成熟した感性を持つ人だけが感じ取れる「静かな贅沢」。Godfrey&cでは、花絲細工・錾刻・琺瑯などの伝統技法を組み合わせ、東洋の雅と現代的な洗練を融合させたジュエリーを制作しております。 【結び】...
燃ゆる大地の記憶 ― 南紅という至高の宝石
悠久の大地が生み出す「紅」の結晶。 南紅(なんほん)瑪瑙は、数ある宝石の中でも最も深く、最も温かい“命の色”を宿した石として知られております。 その紅は情熱ではなく、静かなる力強さ。 燃え上がる炎ではなく、胸の奥で穏やかに灯り続ける光。 それこそが、Godfrey&cがこの石に見出した“東洋の美の極み”でございます。 ◆ 南紅瑪瑙とは ― 大地が育んだ「生命の紅」 南紅瑪瑙(Nanhong Agate)は、中国雲南省・四川省一帯で古くから産出される特別な種類の瑪瑙でございます。通常のアゲートが多層構造を持つのに対し、南紅は不純物が極めて少なく、まるでひと滴の血潮がそのまま結晶化したかのような深い赤を呈いたします。 色合いは、淡い珊瑚色から濃厚な朱色、そして黒紅に至るまで、まさに“生命のグラデーション”。 一粒ごとに異なる紅の濃淡は、まるで人それぞれの人生のように、唯一無二の物語を宿しております。 ◆ 歴史と文化 ― 皇帝に献上された宝石 南紅は、古代中国では「南の紅玉」と呼ばれ、皇帝や貴族に献上されるほどの希少石でございます。唐・清の時代には、皇族の数珠や装飾具に使われ、「仁と徳を表す石」「心を鎮める石」として重んじられてまいりました。また、仏教や道教においても南紅は「功徳を積む石」とされ、修行僧や僧侶が祈りを込めて身につけることで、心身の浄化を助けると言い伝えられております。 ◆ 南紅の色彩 ― “紅”の中に息づく六つの表情 Godfrey&cでは、南紅の色の深さと精神性を六つの表現として分類しております。 柿子紅(かきいろ):柔らかく温かな朱色。母の優しさを思わせる慈愛の紅。 宝石紅(ほうせきこう):最も高貴とされる澄んだ赤。南紅の王と呼ばれる色。 玫瑰紅(まいかいこう):薔薇のように華やかでありながら、静寂を纏う紅。 紅白相間(こうはくそうかん):紅と白が交わる模様。陰陽の調和を象徴。 柿水紅(しすいこう):透けるようなオレンジがかった赤。若々しい生命力を宿す。 藕粉紅(ぐうふんこう):淡いピンクを帯びた優しい紅。心を穏やかに癒します。...
燃ゆる大地の記憶 ― 南紅という至高の宝石
悠久の大地が生み出す「紅」の結晶。 南紅(なんほん)瑪瑙は、数ある宝石の中でも最も深く、最も温かい“命の色”を宿した石として知られております。 その紅は情熱ではなく、静かなる力強さ。 燃え上がる炎ではなく、胸の奥で穏やかに灯り続ける光。 それこそが、Godfrey&cがこの石に見出した“東洋の美の極み”でございます。 ◆ 南紅瑪瑙とは ― 大地が育んだ「生命の紅」 南紅瑪瑙(Nanhong Agate)は、中国雲南省・四川省一帯で古くから産出される特別な種類の瑪瑙でございます。通常のアゲートが多層構造を持つのに対し、南紅は不純物が極めて少なく、まるでひと滴の血潮がそのまま結晶化したかのような深い赤を呈いたします。 色合いは、淡い珊瑚色から濃厚な朱色、そして黒紅に至るまで、まさに“生命のグラデーション”。 一粒ごとに異なる紅の濃淡は、まるで人それぞれの人生のように、唯一無二の物語を宿しております。 ◆ 歴史と文化 ― 皇帝に献上された宝石 南紅は、古代中国では「南の紅玉」と呼ばれ、皇帝や貴族に献上されるほどの希少石でございます。唐・清の時代には、皇族の数珠や装飾具に使われ、「仁と徳を表す石」「心を鎮める石」として重んじられてまいりました。また、仏教や道教においても南紅は「功徳を積む石」とされ、修行僧や僧侶が祈りを込めて身につけることで、心身の浄化を助けると言い伝えられております。 ◆ 南紅の色彩 ― “紅”の中に息づく六つの表情 Godfrey&cでは、南紅の色の深さと精神性を六つの表現として分類しております。 柿子紅(かきいろ):柔らかく温かな朱色。母の優しさを思わせる慈愛の紅。 宝石紅(ほうせきこう):最も高貴とされる澄んだ赤。南紅の王と呼ばれる色。 玫瑰紅(まいかいこう):薔薇のように華やかでありながら、静寂を纏う紅。 紅白相間(こうはくそうかん):紅と白が交わる模様。陰陽の調和を象徴。 柿水紅(しすいこう):透けるようなオレンジがかった赤。若々しい生命力を宿す。 藕粉紅(ぐうふんこう):淡いピンクを帯びた優しい紅。心を穏やかに癒します。...
瑪瑙— 大地が生み出す悠久の彩り
古代より「大地の記憶を宿す石」と称えられてきたアゲート(瑪瑙/めのう)は、自然が何千年もの歳月をかけて創り出す奇跡の結晶でございます。その穏やかな艶と多彩な表情は、人の心を鎮め、生命力を高める「護り石」として、多くの文化や文明で尊ばれてまいりました。 ■ アゲートの起源と魅力 アゲートの名は、古代ギリシャのシチリア島「アカーテ川(Achates)」に由来し、最古の装飾石として、古代エジプトやメソポタミアでも王族の装飾に用いられてきまいりました。透明感のある層状構造は、火山活動によって生成された石英が、ゆっくりと沈積・結晶化を繰り返した結果生まれるものでございます。 一つとして同じ模様が存在しないアゲートは、まさに「自然が描く芸術」。その唯一無二の個性が、数多くの宝飾ブランドやコレクターに愛されています。 ■ アゲートの代表的な種類と色彩 アゲートはその生成環境と鉱物成分により、実に多彩な色を持ちます。以下に、代表的な種類と色彩をご紹介いたします。 グリーンアゲート(緑瑪瑙) 穏やかな森林を思わせる緑色。 調和・癒し・精神の安定を象徴し、心を静かに整える力があるとされます。 ピンクアゲート(紅瑪瑙) 柔らかな桜色。愛情と幸福の象徴で、古来より恋愛成就や家庭円満の石として珍重されてまいりました。 ホワイトアゲート(白瑪瑙) 最も神聖視される白。純粋・平和・新たな始まりを表し、清らかな印象を与えることから神官や貴族の装飾にも用いられてまいりました。 レッドアゲート(赤瑪瑙) 生命力と情熱の象徴。古代ローマでは戦士が勝利を祈願して身につけたと伝えられております。 イエローアゲート(黄瑪瑙) 太陽のような明るさを持つ石。自信と前向きなエネルギーをもたらすと信じられております。 ブルーアゲート(青瑪瑙) 空と海を思わせる透明感。心の平穏を導き、直感力を高める石として知られております。 マルチカラーアゲート(縞瑪瑙/バンデッドアゲート) 層状の縞模様が最も特徴的なタイプ。自然が描く「時間の年輪」とも呼ばれ、最も伝統的かつ人気の高いアゲートでございます。 ■ 特別なアゲート ― 南紅瑪瑙(ナンホンアゲート)...
瑪瑙— 大地が生み出す悠久の彩り
古代より「大地の記憶を宿す石」と称えられてきたアゲート(瑪瑙/めのう)は、自然が何千年もの歳月をかけて創り出す奇跡の結晶でございます。その穏やかな艶と多彩な表情は、人の心を鎮め、生命力を高める「護り石」として、多くの文化や文明で尊ばれてまいりました。 ■ アゲートの起源と魅力 アゲートの名は、古代ギリシャのシチリア島「アカーテ川(Achates)」に由来し、最古の装飾石として、古代エジプトやメソポタミアでも王族の装飾に用いられてきまいりました。透明感のある層状構造は、火山活動によって生成された石英が、ゆっくりと沈積・結晶化を繰り返した結果生まれるものでございます。 一つとして同じ模様が存在しないアゲートは、まさに「自然が描く芸術」。その唯一無二の個性が、数多くの宝飾ブランドやコレクターに愛されています。 ■ アゲートの代表的な種類と色彩 アゲートはその生成環境と鉱物成分により、実に多彩な色を持ちます。以下に、代表的な種類と色彩をご紹介いたします。 グリーンアゲート(緑瑪瑙) 穏やかな森林を思わせる緑色。 調和・癒し・精神の安定を象徴し、心を静かに整える力があるとされます。 ピンクアゲート(紅瑪瑙) 柔らかな桜色。愛情と幸福の象徴で、古来より恋愛成就や家庭円満の石として珍重されてまいりました。 ホワイトアゲート(白瑪瑙) 最も神聖視される白。純粋・平和・新たな始まりを表し、清らかな印象を与えることから神官や貴族の装飾にも用いられてまいりました。 レッドアゲート(赤瑪瑙) 生命力と情熱の象徴。古代ローマでは戦士が勝利を祈願して身につけたと伝えられております。 イエローアゲート(黄瑪瑙) 太陽のような明るさを持つ石。自信と前向きなエネルギーをもたらすと信じられております。 ブルーアゲート(青瑪瑙) 空と海を思わせる透明感。心の平穏を導き、直感力を高める石として知られております。 マルチカラーアゲート(縞瑪瑙/バンデッドアゲート) 層状の縞模様が最も特徴的なタイプ。自然が描く「時間の年輪」とも呼ばれ、最も伝統的かつ人気の高いアゲートでございます。 ■ 特別なアゲート ― 南紅瑪瑙(ナンホンアゲート)...
ラリマー 海を閉じ込めた奇跡の宝石
世界にただひとつ、ドミニカ共和国の大地より生まれ出づる奇跡の青、ラリマー(Larimar)。 その色合いは、静寂なるカリブ海と澄み渡る空を思わせ、見る者の心に深い安らぎをもたらします。自然が幾千年という時をかけて描き出した青の濃淡は、まさに地球の息吹そのものでございます。 「愛と平和の石」と呼ばれる由縁 ラリマーは、1974年にドミニカ共和国にて正式に発見された、極めて稀少な天然石でございます。その名は、発見者の娘「ラリッサ(Larissa)」の名と、スペイン語で「海」を意味する「マール(Mar)」を組み合わせたもの。すなわち、「ラリッサの海」を意味する愛らしい名称に由来いたします。 この石は、古来より「愛と平和」を象徴する宝石として知られ、持つ人の感情を穏やかに鎮め、心に静謐をもたらすと伝えられております。 怒りや悲しみを洗い流し、再び内なる海に光を取り戻すように── その青は、人生に寄り添う癒しの象徴として尊ばれてまいりました。 Godfrey&c におけるラリマーの美学 Godfrey&c におきましては、ラリマーを単なる宝石としてではなく、**「心の静寂を映す芸術作品」**として位置づけております。選び抜かれた原石は、熟練の職人により一つひとつ丹念に研磨され、光の反射や色の濃淡が最も美しく映える角度を見極めながら、手作業にて丁寧に仕立てられております。 ラリマーが持つ柔和なブルーは、 東洋美学の核である「静」「侘び寂び」を体現する色。 それは、派手さを離れたところにこそ宿る、**“控えめの中の崇高さ”**を象徴するものでもございます。 身にまとう“静けさ”── 心を癒す青の力 ラリマーを身に着けますと、まるで穏やかな潮風が心を撫でるかのような感覚が訪れます。慌ただしい日常の中にあっても、この石が放つ穏やかな波動は、心の奥に静かな安堵を灯します。怒りや焦りといった感情をそっと鎮め、“本来の自分”を取り戻す手助けをしてくれるでしょう。 それは単なる装飾品ではなく、 **「内なる平穏を呼び覚ますための小さな祈り」**でございます。 Godfrey&c のラリマーコレクションは、 一点一点が世界にただひとつの模様と輝きを宿しております。同じデザインであっても、二つと同じ青は存在いたしません。それぞれの石が、持ち主様だけの空と海を映し出すように、その方の心に呼応する光を放ちます。 どうか、世界でひとつしかないその青が、お客様の日々を静かに彩り、癒しの時をもたらしますように。 終わりに ── 青の祈りを、永遠に ラリマーは、「心を鎮め、過去を癒し、未来へ導く石」とも称されます。それはまるで、時間を超えて寄り添う慈愛の結晶。...
ラリマー 海を閉じ込めた奇跡の宝石
世界にただひとつ、ドミニカ共和国の大地より生まれ出づる奇跡の青、ラリマー(Larimar)。 その色合いは、静寂なるカリブ海と澄み渡る空を思わせ、見る者の心に深い安らぎをもたらします。自然が幾千年という時をかけて描き出した青の濃淡は、まさに地球の息吹そのものでございます。 「愛と平和の石」と呼ばれる由縁 ラリマーは、1974年にドミニカ共和国にて正式に発見された、極めて稀少な天然石でございます。その名は、発見者の娘「ラリッサ(Larissa)」の名と、スペイン語で「海」を意味する「マール(Mar)」を組み合わせたもの。すなわち、「ラリッサの海」を意味する愛らしい名称に由来いたします。 この石は、古来より「愛と平和」を象徴する宝石として知られ、持つ人の感情を穏やかに鎮め、心に静謐をもたらすと伝えられております。 怒りや悲しみを洗い流し、再び内なる海に光を取り戻すように── その青は、人生に寄り添う癒しの象徴として尊ばれてまいりました。 Godfrey&c におけるラリマーの美学 Godfrey&c におきましては、ラリマーを単なる宝石としてではなく、**「心の静寂を映す芸術作品」**として位置づけております。選び抜かれた原石は、熟練の職人により一つひとつ丹念に研磨され、光の反射や色の濃淡が最も美しく映える角度を見極めながら、手作業にて丁寧に仕立てられております。 ラリマーが持つ柔和なブルーは、 東洋美学の核である「静」「侘び寂び」を体現する色。 それは、派手さを離れたところにこそ宿る、**“控えめの中の崇高さ”**を象徴するものでもございます。 身にまとう“静けさ”── 心を癒す青の力 ラリマーを身に着けますと、まるで穏やかな潮風が心を撫でるかのような感覚が訪れます。慌ただしい日常の中にあっても、この石が放つ穏やかな波動は、心の奥に静かな安堵を灯します。怒りや焦りといった感情をそっと鎮め、“本来の自分”を取り戻す手助けをしてくれるでしょう。 それは単なる装飾品ではなく、 **「内なる平穏を呼び覚ますための小さな祈り」**でございます。 Godfrey&c のラリマーコレクションは、 一点一点が世界にただひとつの模様と輝きを宿しております。同じデザインであっても、二つと同じ青は存在いたしません。それぞれの石が、持ち主様だけの空と海を映し出すように、その方の心に呼応する光を放ちます。 どうか、世界でひとつしかないその青が、お客様の日々を静かに彩り、癒しの時をもたらしますように。 終わりに ── 青の祈りを、永遠に ラリマーは、「心を鎮め、過去を癒し、未来へ導く石」とも称されます。それはまるで、時間を超えて寄り添う慈愛の結晶。...
翡翠 ― 六彩に宿る永遠の美
はじめに 翡翠(ひすい/Jadeite)は、その硬質な美しさと豊かな色彩により「東洋の至宝」と称されてまいりました。一般的に緑が最も有名ですが、翡翠は多彩な色調を持ち、それぞれに独自の意味と価値がございます。本稿では、翡翠が持つ代表的な六つの色――緑・黄・赤・紫・白・青――を、歴史的背景や象徴性とともにご紹介申し上げます。 翡翠とは 鉱物学的定義:翡翠はヒスイ輝石(Jadeite)を主成分とする宝石でございます。モース硬度は6.5〜7、比重は3.3前後で、非常に堅牢かつ粘り強い特性を持ちます。 玉との違い:和田玉(ネフライト)も「玉」と称されますが、宝飾における「翡翠」とはヒスイ輝石に限定されます。 翡翠の六彩 1. 緑(グリーン) 最も知られた色彩であり、翡翠の代名詞とも言える存在。 帝王緑(インペリアルグリーン):濃厚かつ透明感ある深緑。クロムを起因とし、最高級の価値を持ちます。 陽緑(アップルグリーン):瑞々しい若葉の色合い。明るく生命力に満ちた印象。 飄花(ひょうか):透明な地に緑の模様が漂い、水墨画のような景趣を生み出します。 2. 黄(イエロー) 鉄分の影響により現れる黄金色や蜜色。 太陽や豊穣を象徴し、財運や発展を祈願する石として珍重されてまいりました。 明るい黄から琥珀に近い色合いまで幅広く存在します。 3. 赤(レッド) 鉄やその他の酸化作用によって現れる赤みを帯びた翡翠。 「翡(赤)」と「翠(緑)」の語源にも由来し、緑との対比で一層鮮やかな美を放ちます。 活力や情熱を象徴し、希少性が高いため特に珍重されます。 4. 紫(ラベンダー) マンガンの影響で発色する柔らかな紫。 「紫羅蘭翡翠」とも呼ばれ、上品かつ優雅。 中国文化では高貴や尊厳を意味し、現代でも人気の高い色彩でございます。 5....
翡翠 ― 六彩に宿る永遠の美
はじめに 翡翠(ひすい/Jadeite)は、その硬質な美しさと豊かな色彩により「東洋の至宝」と称されてまいりました。一般的に緑が最も有名ですが、翡翠は多彩な色調を持ち、それぞれに独自の意味と価値がございます。本稿では、翡翠が持つ代表的な六つの色――緑・黄・赤・紫・白・青――を、歴史的背景や象徴性とともにご紹介申し上げます。 翡翠とは 鉱物学的定義:翡翠はヒスイ輝石(Jadeite)を主成分とする宝石でございます。モース硬度は6.5〜7、比重は3.3前後で、非常に堅牢かつ粘り強い特性を持ちます。 玉との違い:和田玉(ネフライト)も「玉」と称されますが、宝飾における「翡翠」とはヒスイ輝石に限定されます。 翡翠の六彩 1. 緑(グリーン) 最も知られた色彩であり、翡翠の代名詞とも言える存在。 帝王緑(インペリアルグリーン):濃厚かつ透明感ある深緑。クロムを起因とし、最高級の価値を持ちます。 陽緑(アップルグリーン):瑞々しい若葉の色合い。明るく生命力に満ちた印象。 飄花(ひょうか):透明な地に緑の模様が漂い、水墨画のような景趣を生み出します。 2. 黄(イエロー) 鉄分の影響により現れる黄金色や蜜色。 太陽や豊穣を象徴し、財運や発展を祈願する石として珍重されてまいりました。 明るい黄から琥珀に近い色合いまで幅広く存在します。 3. 赤(レッド) 鉄やその他の酸化作用によって現れる赤みを帯びた翡翠。 「翡(赤)」と「翠(緑)」の語源にも由来し、緑との対比で一層鮮やかな美を放ちます。 活力や情熱を象徴し、希少性が高いため特に珍重されます。 4. 紫(ラベンダー) マンガンの影響で発色する柔らかな紫。 「紫羅蘭翡翠」とも呼ばれ、上品かつ優雅。 中国文化では高貴や尊厳を意味し、現代でも人気の高い色彩でございます。 5....